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【シリーズSDGs】ゴール⑫ つくる責任、つかう責任 ~『ごみ』という言葉がない未来を~

SDGsお知らせ 2021.12.24

 

荒木商会では、SDGsをシリーズ化してそれぞれのゴールを考えていくと共に、弊社での取り組みに紐づけて、ご紹介していく事にしております。また社員と共有することで、会社が向かう方向性の理解と、意識づけ、行動の伴う実践として取り組んでまいります。

 

【シリーズSDGs】

ゴール①『貧困をなくそう』

ゴール②『飢餓をゼロに』

ゴール③『すべての人に健康と福祉を』

ゴール④『質の高い教育をみんなに』

ゴール⑤『ジェンダー平等を実現しよう』

ゴール⑥『安全な水とトイレを世界中に』

ゴール⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

ゴール⑧『働きがいも経済成長も』

ゴール⑨『産業と技術革新の基盤をつくろう』

ゴール⑩『人や国の不平等をなくそう』

ゴール⑪『住み続けられるまちづくりを』

ゴール⑫『つくる責任、つかう責任』

ゴール⑬『気候変動に具体的な対策を』

ゴール⑭『海の豊かさを守ろう』

ゴール⑮『陸の豊かさも守ろう』

ゴール⑯『平和と公正をすべての人に』

ゴール⑰『パートナーシップで目標を達成しよう』

 

◎ゴール⑫『つくる責任、つかう責任』

 

【シリーズSDGs】12個目のゴールは『つくる責任、つかう責任』です。

 

持続可能な生産消費形態を確保する。

 

ことが目的です。

 

このゴールにおいての重要な課題は、

地球上にある大切な天然資源をどれくらい効率的に管理できるか。

資源から製品を生産し、消費した結果に生まれる有害な廃棄物や汚染した物質を、どのように処理するのか。

ということです。

 

生産する企業などが『つくる責任』を持ち、個人などの消費者が『つかう責任』を持つことで、できるだけ廃棄物を出さないようにし、再利用を促すことが非常に大切です。

 

いわゆる、荒木商会が専門としている【3R=リデュース・リユース・リサイクル】です。

 

 

◎様々な種類のフットプリント

 

『全世界のマテリアルフットプリントは、2000年から2017年までの間に約70%増加しました。』

 

さて、どういう意味でしょうか?

 

マテリアルフットプリントとは、天然資源の採掘量を表し、国のニーズを満たすために必要な原材料の量を反映します。世界中の天然資源の採掘量が、2000年から17年間の間に70%も増加したというのです。

 

地球上にある限られた天然資源の採掘量が増加したということは、資源は有限ですから将来的に使用できる天然資源量が少なくなる。もしくは使用できる期間が短くなるということになります。

 

フットプリントとは、日本語で言うと『足跡』です。様々な原料の採掘から始まって使用、廃棄されるまでどこでどれだけ環境に足跡を残して来たか、つまり負荷を与えたかを計算します。足跡が大きくなったということです。

 

主なフットプリントは以下の通りです。

・エコロジカルフットプリント(人間活動が地球環境に与える 影響した指標)

・カーボンフットプリント(温室効果ガスの排出量をCO2に換算した指標)

・ウォーターフットプリント(水質の変化と水量の変化の影響が環境に与える指標)

・生物多様性フットプリント(資源消費することで生物に影響を与える指標)

・マテリアルフットプリント(消費された天然資源量を表す指標)

 

マテリアルフットプリントに関する主な例として次のようなものが挙げられます。

・世界中で1分間に、100万本のペットボトル飲料が購入されています。

・世界中で1年間に、5兆枚の使い捨てプラスチック製レジ袋が捨てられています。

 

 

◎日本が廃棄する驚きの食品量

 

日本では、いったいどれくらいの食品ロスが起こっているのか?ご存じでしょうか。

日本に限らず、世界中で生産される食品の約3分の1(13億トン)が捨てられている現実があります。

 

2015年、日本では食べられるのに捨てられている食品(食品ロス)は646万トンでした。これは、世界の食料計画による食糧支援(320万トン)の2倍以上に相当します。日本の米の2017年年間収穫量(782万トン)に近い量が廃棄されています。また、日本人一人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量だと言われます。

 

日本の学校給食は、食べ残しによって生徒1人当たり1年間に約7.1㎏が捨てられていると言われています。一クラス(35人)だと約248.5㎏にものぼり、10歳小学生7人分よりも重いという例えがあります。

 

食品ロスは、外食産業などの事業者、家庭などの個人から出されるものに大きく分けられます。その割合は、2015年の調べで事業系が55%、家庭系が45%です。

 

事業系食品ロスの原因には、仕込みすぎ、食べ残し、納品期限切れ、破損品、規格外品、製造過程などでの形の不揃いなどがあげられます。家庭系には、過剰除去(野菜の皮を厚くむくなど)、直接廃棄、食べ残しなどがあります。

 

 

◎『もったいない』は日本の言葉

 

ノーベル平和賞を受賞したケニア出身の環境保護活動家、ワンガリー・マータイさんが世界に広げた『MOTTAINAI(もったいない)』は、日本人が生み出した言葉です。この言葉が今、世界をより良い方向へ導いています。

 

今までは、大量生産、大量消費時代が世の中の景気拡大を押し上げてきました。一方で、製品が大量に生産され、売れなかったもの、要らなくなったものが大量に廃棄されました。

 

その他にも私たちの生活を便利にし、豊かにしてくれるサービスや製品はたくさんあります。同時に地球全体へ悪影響を与えてしまうことも多々あります。私たちはそれを使うか、我慢して受け入れるかという選択肢しか与えられていませんでした。

 

『もったいない』は日本人に根付く大切な価値観です。

 

世の中には今、新しい選択肢が増えています。便利で豊かなままで、地球にやさしくできる製品やサービスが増えています。私たちは、日々の買い物の中で、選択することにより地球全体に悪影響を与えるモノを世の中からなくしていく事ができます。

 

これらの選択は、エシカル消費と呼ばれています。

エシカルとは倫理的という意味です。倫理とは人や社会にとって良い行いかどうかを判断する基準の事です。

エシカル消費は、地球環境や社会にとって良いモノ、あるいは良い行いとしている企業が創っているものを選んで買う行動のこと。

 

昔からモノを大事にするという日本人の考え方は、今でも生きています。

 

壊れてしまったものを直して長く使うということができます。(リペア)

エコバックを使って使い捨て袋を受け取らないことができます。(リフューズ)

スマホなど使い終わったものを販売店に戻すことができます。(リターン)

廃棄物を処分するときに分別することができます。(リファイン)

着なくなった服を作り直すことができます。(リフォーム)

 

『Re』という言葉は数多くあります。詳しくは以前のコンテンツをご覧ください。

 

 

SDGs⑫のゴールは、経済活動だけでなく、生活サイクル全般で資源利用を減らし、汚染を減らすことで世界全体の利益を増やすことができます。生産者から消費者までのサプライチェーンのすべての人が関わることが重要です。※サプライチェーン(原材料の調達から、製造、在庫管理、販売、配送まで、製品の全体的な流れ)

 

 

日本人に根付く『もったいない』をもっと世界に発信する必要があります。物を大切にし、使えば使うほど社会や環境が良くなっていく製品・サービスがあふれている社会、『ごみ』という言葉が必要なくなる未来を創っていく為に、荒木商会は企業活動を継続して参ります。

 

 

※国際連合広報センター 持続可能な開発目標(SDGs)より引用

※参考書

SDGsがわかる本

図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」がわかる本

 

 

 

 

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