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今さら人に聞けない【総合リサイクル】『リペア(Repair)~使い続けることで生まれる愛着~』
『リペア(Repair)~使い続けることで生まれる愛着~』
◎『修理しながら長く大事に使うこと』
最後の【5R】は、『リペア(Repair)』です。
『リペア(repair)』は、修理・補修・修繕や、回復、取り戻すことを意味します。
『修理しながら長く大事に使うこと』という事です。
【5R】
『繰り返して使えないモノは、資源として再利用すること』【リサイクル】
『不要なモノはもらわない、拒否する勇気を持つこと』【リフューズ】
大局的な言葉は『使い捨て』であると考えます。便利なモノが増えてきて、大量生産・大量消費の時代には、修理して長く使うという感覚が薄れているように感じます。
◎『リペア(Repair)』に似た言葉
前回多くの『Re』が付く言葉でも紹介しましたが、『リペア(Repair)』と似た意味の言葉に、『リストア(Restore)』、『リフォーム(Reform)』があります。
『リストア(Restore)』の意味は、老朽化などの理由により劣化もしくは故障した、自動車、オートバイ、鉄道車両、航空機、時計、ラジコンモデル、ゲーム機等を修復し、復活させることです。事故や損耗が理由の通常の修理や整備ではなく、製造時期から年数がある程度経ったビンテージモデルなどを復活、あるいは「保存」する事を目的に修復や復元する事を指します。
『リフォーム(Reform)』の意味は、手を加えて作り直すことです。
『リペア』は、壊れたモノを修理して、また使えるようにすることです。
『リフォーム』は、家などの改築・改修の意味で使われますが、広くは作り直すという意味です。「改良して使いやすくする」という考え方ができそうです。
一般的には、リペアできないものをリフォームすることになり、もし新品同様に修理できれば、リフォームする必要はありません。リフォームは最終手段と考えられます。
◎『物を大事にしましょう。』~子供の頃からの大切なこと~
子供の頃からよく『物を大事にしましょう。』と言われて来たのを覚えています。
最近はあまり使われなくなった言葉なのかもしれません。
モノが少なかった時代は、修理して長く使うことが当たり前でした。
現代は、モノがありふれていて、使い捨てのモノがたくさんあります。
壊れてしまったら、新しいモノに買い替えます。
『もったいない』という言葉もあまり耳にしなくなりました。
例えば、電化製品、おもちゃなど、壊れたら修理してまだ使うことができます。
最近はあまり見かけませんが、昔は、よく破れた服に当て布をして着ていました。
日本の製品が素晴らしく、壊れないという事もあるのかもしれませんが、いつしか私たちは、『物を大事にする』という、子供の頃からの大切なことを忘れかけているのかもしれません。
◎直してでも使い続けることで生まれてくる『愛着』
『愛着』という言葉も聞かなくなりました。
実際私の身の周りにもずっと使い続けていて、『愛着』があるモノってあまりありません。
みなさんの身の回りではどうでしょうか?
長く使うモノと言えば、自動車、オートバイ、パソコン、時計、スマートフォン、カバンなど、高価なモノ、気に入っているモノなどがあります。
お気に入りのモノであるほど、長く修理してでも使い続けます。
人とモノを比べることはできませんが、人と人の関係も、長く付き合っているとお互いのことをよく知ることができ、同じことが言えると考えます。
最近はペットブームでもあり、ペットも家族として同じ生活を送ります。
モノを大事にする気持ちや、長い時間を共有することから生まれてくる『愛着』は、人でもモノでも同じように感じることができます。大切なのは、それぞれがどのように考えるかです。
私たちの身の回りの【5R】というエコ活動も、一人一人の気持ちや考え方により、行動が大きく変化します。
『1億人がゴミを捨てれば、世の中に1億個のゴミが出ます。』
『1億人がゴミを減らせば、世の中から1億個のゴミが減ります。』
【5R】を見直してみることで、私たちにできる事がまだまだたくさんある事が、改めて分かりました。これからも、グローバルネットワークを通じて、循環型社会の構築を担っていきます。