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『大型家電リサイクル』
『大型家電リサイクル』~便利な暮らしがあるからこそ伴う責任~
◎大型家電とは?
私たちの日常生活の中で切っても切れない関係にあるモノの一つに家電製品があります。
・家庭の娯楽である『テレビ』
・汚れた服をキレイにしてくれる『洗濯機』
・飲食料品を保存する『冷蔵庫』
・美味しいご飯を炊く『炊飯器』
・夏涼しく冬暖かい『エアコン』
・お部屋の掃除に欠かせない『掃除機』
・最近ではない家も増えてきていますが『電話機』
などなど、他にも様々な家庭電化製品があります。
その中でも、大型のものを大型家電と呼んでいます。
大型家電の代表例は、1950年代後半に『三種の神器』と呼ばれた、テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目です。近年では加えてエアコンは必需品になっています。この4つが大型家電製品という事になります。
◎家電リサイクル法
便利である一方で、これら大型家電にはその処分方法によっては地球環境に悪影響を及ぼすことがあります。
その為、2001年(平成13年)に、『家電リサイクル法』が成立し、生産者(メーカー)、販売者(家電小売店など)、消費者(私たち)にそれぞれ、リサイクルする為の役割が割り当てられています。
【家電リサイクル法】
『特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)は、一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律』
【対象となる4品目】
・エアコン
・テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
・冷蔵庫・冷凍庫
・洗濯機・衣類乾燥機
◎それぞれの役割とは?
【生産者(家電メーカー)】家電製品をリサイクルします。
家電メーカー等は家電小売店から引き取った家電製品をリサイクルします。リサイクルするときにはエアコンや冷蔵庫に含まれる冷媒フロンや断熱材フロン(オゾン層を破壊したり、地球温暖化をもたらしたりするガスです。)を併せて回収し、破壊します。
【販売者(家電小売店など)】収集・運搬を行います。
家電小売店は消費者(排出者)から役目を終えた家電製品を引取り、家電メーカー等に引き渡します。また、小売業者は消費者(排出者)から廃家電を引き取る際に、管理票(家電リサイクル券)を発行し、その管理票(家電リサイクル券)の写しを消費者(排出者)に交付します。
また、一般収集許可業者や産廃収集運搬許可業者も運搬ができます。
【消費者(私たち)】リサイクル料金を支払います。
廃家電を収集し、リサイクルするためには費用がかかります。家電製品を使った消費者(排出者)がそのための費用を負担します。
家電リサイクル法により定められた、この役割分担を行うことで、循環型社会を形成していくこととなっています。
◎なぜリサイクルが必要なのか?
【テレビ】
以前はブラウン管式テレビという重く奥行きのある形でしたが、10年ほど前から薄型テレビに変わり大型化が進んでいます。
テレビはリサイクルする際に、基板(銅や鉄)、バックライト(ガラスとLED)、液晶版(ガラス)、キャビネット(プラスチック)に分けられます。
ほとんどの部品が資源として活かされています。
【洗濯機】
洗濯機は脱水機能が付いて、スイッチ一つで洗いからすすぎ、脱水まで全自動で行ってくれます。最近では、乾燥機付き洗濯機も増えています。
テレビと同じように、銅や鉄、プラスチックなどに分けられ、ほとんどの部品がリサイクルされています。
【冷蔵庫】【エアコン】
冷蔵庫とエアコンには、冷媒が使われています。冷気をにがさないウレタン樹脂(ポリウレタン)にもフロン類が含まれている場合があり、地球温暖化の原因にもなる為、リサイクルする際には特に注意が必要です。
◎なぜ『正しい処分』しないといけないの?
なぜ大型家電製品など、リサイクル法に基づいて正しい処分を行わなければいけないのでしょう?
理由は、【無許可】の業者の場合があるからです。
・街中を大音量で巡回
・空き地で回収
・チラシを配布
・インターネットで広告
などで無料回収をうたう業者の中には、廃棄物の収集や処理を【無許可】で行う業者がいます。
【無許可】の業者に引き渡すと、不法投棄、不適切処理、不適切な管理による火災などの事例が報告されています。
また、中には、はじめは「無料」と言っていたのに、荷物を積み込んだ後に、「すべてが無料ではない」と高額請求をしてくるような悪質な業者とのトラブルも発生しています。
正しい業者に依頼し、正しいリサイクルを行うことで、地球の環境だけではなく、自分の身も守りましょう。
今回紹介したように、大型家電製品の処分には、リサイクル料が発生します。
これは、消費者の責任です。
便利なくらし、快適な生活を送ると同時に、私たちはそれに伴う責任も果たしていく必要があります。