Blog
リサイクル
Blog
『小型家電リサイクル』~実は回収すれば資源がいっぱい~
◎小型家電リサイクル法
前回、『大型家電リサイクル』についてお送りしました。
『大型家電リサイクル』~便利な暮らしがあるからこそ伴う責任~
今回は、『小型家電リサイクル』についてお送りします。
実は小型家電は、【資源の宝庫】でもあります。
『家電リサイクル法』は、大型家電を対象にしています。それ以外の家電製品を対象としているのが『小型家電リサイクル法』で、2013年に施行されました。
『家電リサイクル法』は、資源の有効活用とクリーンな環境づくりのため、有用な資源の再利用を促進し、廃棄物を減らすために誕生しました。
『小型家電リサイクル法』は、加えて、使用済の小型電子機器等に含まれるアルミ、貴金属、レアメタルなどが、リサイクルされずに埋め立てられていることへの対応の為に制定されています。
対象となるのは、パソコン、携帯電話、スマホ、タブレット、デジタルカメラ、ゲーム機、ミュージックプレイヤー、時計などの電気を使って動く製品のほとんどです。
『小型家電リサイクル法』は、市町村も回収に関する責任を負います。
市役所や市町村の施設、スーパー、家電量販店などに、回収ボックスが設置されているのはその為です。
その他、一般収集許可業者がそれぞれの市町村の不燃ごみや粗大ごみ回収の時にも集めることになります。
◎実は資源がいっぱいの小型家電製品
小型家電は回収された後に、分解され、分別されます。
そこで、金や銀、銅、レアメタルが取り出されて、資源として再利用されることになります。
金は、貴重であり、電気をよく通すので、プリント基板などに多く使われています。パソコンなどのメモリーには非常に多くの金が含まれています。
『レアメタル』とは、その名の通り『レア』希少なメタルのことで、充電池に使われるリチウム、電気を蓄えるコンデンサーのタンタル、磁石になるネオジムといった、パソコンやスマホなどの高性能化、小型化に欠かせない金属です。
ほとんどの家電製品にはこれらの資源が多く含む基板が使われています。
◎パソコンのリサイクル
パソコンは1990年代から一気に世の中に普及して、今では一家に一台どころか一人一台二台を所有している現状です。仕事にもパソコンのない環境は考えられない世の中になってきています。
使い方次第ですが、パソコンの平均寿命は5年ほどと言われています。パソコン本体の劣化が原因の場合もありますが、多くは新しいソフトやシステムがどんどん進化していく為、古いままだと対応できず、定期的にパソコンは買い替えをしていきます。
パソコンのOS(オペレーティング システム)といえば、ほとんどが『Windows』か『Mac』です。会社で使用されている多くが『Windows』です。
来年2020年の1月14日で、『Windows7』がサポートを修了する為、このタイミングで新しいパソコンに買い替えをするケースが非常に多いようです。
2003年以降に販売された家庭向けパソコンには『PCリサイクルマーク』が付いています。これは購入した時に既にリサイクル費用を支払っていることを示すマークです。
パソコンの回収は、資源有効利用促進法により、メーカーの義務になっています。消費者はパソコンの処分をメーカーに申し込むと、メーカーがエコゆうパック伝票を送り、郵便局の引き取りか、持ち込みによりメーカーの再資源施設にてリサイクルされます。
パソコンはもともと高価ですので、新しいPCや、スペックの高いPC等は買取りに出すことができます。ただし、残念ながら古くなってしまったパソコンはほとんど値段が付きません。
値段が付かなくても処分は無料で行っているところがほとんどですので、メーカーでの処分ではなく、PC買取をしてくれる店舗や業者にて処分をしているケースが多いようです。
荒木商会でもパソコンの回収・引き取りを行っています。詳しくはコチラをご覧ください。
◎スマホのリサイクル
パソコンと同様か、それ以上に今の世の中になくてはならない存在になったのがスマートフォンなどの携帯電話です。最近では、スマートフォンやタブレットの活用でパソコンを持っていないという人も増えています。
スマートフォンも毎年新しい機種が登場し、パソコン以上に買い替えが頻繁です。
携帯電話の寿命は5年~7年程と言われていますが、毎年新しい機種や新機能が登場する為、寿命を待たずに買い替えをするケースが多いようです。
携帯会社の2年契約の縛りや、割賦販売も増えている為、そのタイミングでの買い替えも携帯会社の狙いだと言えます。
しかし、このスマートフォンですが、実はなかなか回収されない現状があるようです。
住所や電話番号などの個人情報や、写真や動画などのデータが入っている為、処分するのに抵抗があるようです。また、小さいのでそれほど邪魔にはならず、収納されそのまま放置されていることも多いようです。
実際に、このスマートフォンには貴重なレアメタルも多く使用されている為、しまったままにしているとせっかくの資源がリサイクルされずに世の中に活かせません。
◎小さな事からコツコツと
パソコンもスマートフォンも、処分の時に不安になるのは個人情報やデータです。
当然、販売メーカーや、私たち廃棄物処理業者は、個人情報の漏洩に配慮し、適正な処分を行います。
※パソコンのデータ消去は、お客様に確認後、対応します。(別途費用発生:データ消去サービス)
パソコン、スマホに限らず、このように小さな家電にもたくさんの資源が詰まっています。
資源をリサイクルして有効活用することで、廃棄物を減らしクリーンな環境づくりを行うことができます。
便利な世の中だからこそ、私たちも使用者としての責任を果たし、使用した後は処分まで、適切に行う必要がありますよね。
小さな事からコツコツと行い、グローバル環境ビジネスネットワークの発展、循環型社会の構築をすすめていきます。